
ネットワークビジネスの勧誘は、友人や知人からの誘いが多いため、断りづらく感じる人が多いです。しかし、きっぱりと断らないと、相手はあなたに期待し、勧誘がエスカレートする可能性があります。
ここでは、相手を不快にさせずに、自分の意思をはっきりと伝える断り方を紹介します。
断る際の3つの心構え
曖昧な返事をしない:
「考えておくね」「また今度」といった曖昧な返事は、相手に「まだ可能性がある」と思わせてしまいます。その場で答えを出すのが難しい場合でも、「持ち帰って検討するが、最終的にはやらない」という意思を伝えることが重要です。
理由を深く説明しない:
相手は、あなたの断りの理由(「お金がない」「時間がない」など)を一つずつ論破しようと、反論を準備しています。具体的な理由を述べるほど、説得の余地を与えてしまうので、シンプルに断りましょう。
相手の人格を否定しない:
「そんな怪しいビジネスやめなよ」といった相手を攻撃するような言い方は、人間関係を壊すだけでなく、相手を意固地にしてしまいます。大切なのは、ビジネスを断ることであり、相手を否定することではありません。
シチュエーション別の断り方(例文)
例題1:誘われた段階で、すでにネットワークビジネスだと分かっている場合
「お茶でもどう?」といった誘い文句の裏に、勧誘の目的が見え隠れしているケースです。先回りして断ることで、時間を無駄にせず、人間関係のトラブルも回避できます。
回答例:
「〇〇、今度のお茶はネットワークビジネスの勧誘?もしそうなら、ごめん、今回はやめておくね。興味がなくて。別の機会ならぜひご飯でも行こう!」
「最近忙しくて、新しいことを始める余裕がないんだ。お茶は行きたいけど、勧誘目的だったら申し訳ないけど遠慮させて。」
例題2:すでに話を聞いてしまった後
相手の熱意に押されて話を聞いてしまったものの、やはりやる気はないというケースです。感謝を伝えつつ、はっきりと自分の意思を伝えましょう。
回答例:
「今日は貴重な話を聞かせてくれてありがとう。すごく良い製品(ビジネス)だとは思うけど、このビジネスは私には合わないと思うんだ。だから、今回はやらないでおくね。」
「〇〇の熱意は伝わってきたよ。でも、私はこのビジネスの仕組みが自分の性格には合わないと感じたから、参加は見送らせてほしい。本当にありがとう。」
例題3:何度も繰り返し勧誘される場合
すでに一度断ったにもかかわらず、何度も誘ってくるケースです。この場合は、関係性を維持しつつも、これ以上この話はしないという強い意思を伝えることが重要です。
回答例:
「〇〇、いつも誘ってくれてありがとう。でも、このビジネスについてはもうやる気がないと決めているんだ。今後、この話はもうしないでほしい。もし今後も続けるなら、距離を置かせてもらうかもしれない。」
「以前も話したけど、ごめん、私はこのビジネスに興味がないから、もう誘わないでくれるかな。私たちの関係を大事にしたいから、この話題は終わりにしよう。」
最終手段
もし、上記の例で断り切れず、精神的に追い詰められるような状況になった場合は、連絡先をブロックしたり、着信拒否にすることも検討しましょう。自分の心身の安全を第一に考えることが大切です。
また、不適切な勧誘行為(深夜の勧誘、強引な引き止めなど)を受けた場合は、最寄りの消費者生活センターに相談することもできます。